茨木市総持寺の整形外科・リウマチ・骨粗しょう症・リハビリ・ペインクリニック・スポーツ整形外科

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OSTEOPOROSIS 骨粗しょう症

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは骨量の減少(骨密度の低下)により骨強度が低下し、骨折しやすい状態もしくは骨折した状態のことを言います。

骨も皮膚など他の組織と同様、新陳代謝が行われているため、古い骨は新しい骨に常に置き換わっています。実際には破骨細胞が古い骨を吸収し、骨芽細胞が新たな骨を作り出すというサイクルが絶えず繰り返されており、骨吸収と骨形成とのバランスを取ることによって、骨は強度と形状を維持することが可能となります(リモデリング)。

一方、骨粗しょう症患者さんでは骨吸収が骨形成に対して優位に作用し、骨の強度低下を招きます。

骨折の予防

骨粗しょう症は骨折の予防が何よりも大切です。
圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられていますので定期的な検診をお勧めします。

また、高齢ではないからと言って安心してはいけません。
骨密度は20歳代でピークを迎えますが、この最大骨量(peak bone mass)が低い方は50歳を待たずに骨粗しょう症または骨量減少になっている可能性があります。

骨折の予防

当院における治療の目標

骨粗しょう症が気になる方へ

次の項目に当てはまる方は骨折ハイリスクですので、特に骨密度測定をお勧めします。

骨折リスクに関しては簡便なFRAXというツールで10年以内に骨折が起こるリスクを判定できます。FRAX値が10%以上(または15%以上)だとハイリスクなので一度骨密度検査を行なってみることをお勧めします。
ただし、若年者ではハイリスクでも10%(または15%)以上にならないことが多いので、FRAX値だけで骨折リスクを判定してはいけません。

FRAX検査についてはこちら

骨質も考慮した骨粗しょう症治療

骨の強さは70%が骨密度ですが、30%が骨質で規定されると言われています。

骨質は骨の微細構造や骨の代謝の状態が影響しています。本来骨を構成するコラーゲンはしっかりした善玉架橋でつながっていますが、悪玉架橋に置き換わると骨質が劣化して骨密度が高くても骨折しやすい骨になります。

骨質が悪くなる原因としてよく知られているのは糖尿病や慢性呼吸器疾患や腎不全などです。喫煙やステロイドなどの薬剤も影響しています。

当院では骨密度だけでなく骨質を悪化させるリスクファクターについても考慮したうえで骨折リスクを判定し、治療選択します。

当院の検査、治療

レントゲン検査

骨折の有無を判定するために腰椎のレントゲン検査が必要です。
椎体骨折のある患者さんの3分の2が「いつの間にか骨折」(不顕性骨折)なので、症状がなくとも注意が必要です。

血液検査

血液検査にて骨代謝マーカーを測定することにより、骨形成と骨吸収のバランス状態を把握します。
栄養状態や腎臓の機能、血中におけるカルシウム濃度によっても使用する薬剤が異なります。

骨密度検査(DXA法)

骨粗しょう症の診断と治療効果判定には腰椎及び大腿骨近位部の骨密度で評価することが推奨されています。

腰椎は海綿骨の骨密度、大腿骨近位は皮質骨の骨密度を主に反映しており、この2か所の骨折が生じるとその後の日常生活動作、介護度だけでなく余命にも影響します。

また、次の骨折が生じる可能性が数倍から数十倍に増えることが知られており、この2か所の骨折発症を抑制することが最も重要です。

骨密度検査(DXA法)

特に高齢者で骨粗しょう症による大腿骨近位部骨折が起こった場合の生命予後は癌にかかった患者さんの生命予後と同程度と言われてます。

骨粗しょう症は骨だけの問題ではなく、命にかかわる疾患であることをよく覚えておいてください。
一旦骨粗しょう症と診断され、治療が始まった場合は治療効果を判定するために4か月から6か月に1回程度の定期的な検査が必要です。

骨密度での20代の人と比較した現在の骨密度(成人若年比:YAM(young adult mean))にて、YAM値70%以下の方は骨粗しょう症、80%以下の方が骨量減少と診断されます。

当院ではロコモティブシンドローム(ロコモ)やフレイルの評価を行ったうえで、下肢筋力トレーニング、および下肢筋力を測定する器具(レッグエクステンション)を使用し十分運動ができているかの経時的な評価を行います。また、下肢体幹のバランス力を改善するためにシンクロウェイブが有効です。

レッグエクステンションWTS02i
レッグエクステンションWTS02i
シンクロウェイブ
シンクロウェイブ

薬物療法

症状が進んだケースでは、食事療法や運動療法に併せて薬物療法を開始します。
現在使われている薬には、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成(新しい骨を作る)を助ける「骨形成促進剤」、両方の作用がある薬剤『抗スクレロスチン抗体』、骨の栄養素である各種ビタミン(D、K)剤などがあります。

どんな薬を選び、いつから治療を開始するかについては、個々の患者さんの年齢や併存症、骨粗しょう症の程度などを複合的に考慮し判断します。

骨粗しょう症の患者さんに治療を行なうことによって、骨折頻度を劇的に減少させるだけでなく、心血管イベントの減少や脂質代謝の改善、最終的には生命予後の改善が期待できるとの報告が多数ありますので、骨だけの問題ではないことに注意してください。

日常生活で重要なこと

食事についてアドバイスを行っています。

栄養素食材
カルシウム牛乳やヨーグルトなどの乳製品
小魚
ひじき
小松菜など
ビタミンDキノコ類
干しシイタケ
青魚
牛レバー
バター
チーズなど
ビタミンKレバー
納豆
モロヘイヤ
海藻類など

骨粗しょう症治療中の抜歯について

骨粗しょう症治療中の抜歯

骨粗しょう症患者さんの抜歯について、骨吸収抑制剤使用に不安を持たれている方も多いかもしれません。

骨粗しょう症治療中骨吸収抑制剤使用に関しては顎骨壊死のリスクがあり、注意喚起がなされています。しかし、骨粗しょう症治療目的で骨吸収抑制剤を使用中の患者さんが顎骨壊死に罹患する確率は1万人~10万人に数人と極めて低い頻度です。

一方で癌の骨転移に同薬剤を高容量で使用する場合は100~1000人に数人程度と発症頻度が高く、注意が必要です。
骨折リスクが高い高齢者が治療を受けないで放置してしまったために骨折が生じたときのデメリットと比較するとどちらがいいかは明らかです。

また、抜歯前の骨吸収抑制剤の休薬に関しては2016年改定のポジションペーパーでは4年以上治療経過した患者さんは前後2か月の休薬を医科歯科間で協議すると記載されていますが、休薬の効果については疑問が多いため、基本的には不要と考えられる傾向にあります。

しかし顎骨壊死は難治性であり、発症すると元の状態に回復することが困難なので、治療を漫然と長期間を続けないこと(5年以内に薬剤休薬や変更を考慮する)、定期的に歯科受診して歯のクリーニングをすることにより顎骨壊死の発症リスクを下げられる可能性が高いので、定期的な歯科受診が重要です

当院では歯科との連携を積極的に行なってゆきたいと思っております。
かかりつけ歯科がおありで抜歯が必要な患者さんは当院及びかかりつけ医にご相談ください。

FAQよくあるご質問

Q.骨粗しょう症はどんな食べ物や食べ方に気を付けたらよいですか?

A.

バランスの良い食事をお勧めします。
加えてカルシウムやビタミンDを豊富に含んでいる乳製品、魚や干しシイタケなどキノコ類の摂取を心がげていただきます。
骨を作るのはコラーゲンなどのタンパクなので、タンパク質を摂取することも重要です。

しかし食事だけでは十分でないことが多いですので、骨密度検査をした後に骨粗しょう症と診断された方は骨粗しょう症の薬を使って治療しましょう。
骨折及び関節疾患は、寝たきりになる原因第3位です。
薬の効果が得ることができれば骨折リスクが軽減されることがわかっていますので、骨折して介護される立場にならぬよう、早期から診断・治療を行いましょう。

Q.骨密度を測ることはできますか?

A.

当院は大腿骨近位および腰椎の骨密度を測定できる DXA 法 で骨密度(骨塩定量)を測定致します。
測定結果に則して治療の選択肢をご提案致します。
また、モチベーションを高めるためにも治療効果判定に経時的にDXAは非常に有効なツールです。
なるべく当日結果をお知らせしますが、混雑の状況次第では後日検査結果をお伝えすることをご理解ください。

また骨粗しょう症でない方も、予防のためのご相談を随時お受け致します。

Q.骨を強くするにはどのような方法がありますか?

A.

骨を強くするためには、適切な食事と適度な運動が最も重要です。

日本人の多くはビタミンD欠乏症であり、カルシウム摂取量が少ないので、カルシウムやビタミンDをたくさん取ること(サプリメント過剰摂取はNG)、習慣的に骨に負荷が十分にかかる運動をすること、ビタミンDの活性化のために日光浴が効果的と言われています。

なお、タバコやアルコール、糖分過剰摂取は骨折リスクが高くなります。

高齢の方に限らず若年でも、不動、卵巣摘出手術を受けている、向精神薬の服用がある方は、骨折のリスクが高くなります。

脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折による運動機能の低下を認めると、「寝たきり」リスクが急激に高まるだけでなく死亡リスクも高まります。

食事や運動で一度減った骨量を取り戻すことは難しいため、骨粗しょう症の薬を使って早めの治療が必要となります。

診断、治療開始基準に関しては医師に御相談ください。

Q.骨密度は生涯変わらないのですか?

A.

骨量(骨密度)は変化します。
具体的には幼少期から増え続け、20歳ごろにピークを迎えます。その後40歳半ばまで横ばいで推移し、女性では50歳前後から急激に減少し始めます。

骨量(骨密度)は女性ホルモンの低下に伴い減少するという特徴があり、特に女性は閉経を迎えると、男性よりも急激に減少していきます。男性も性ホルモンの影響でなだらかに骨量が減少します。
骨量(骨密度)が減少する程度は個人差があります。

Q.骨粗しょう症の検査は何歳ごろから受けたほうが良いですか?

A.

骨粗しょう症は発症しても自覚症状のないことが多く、骨折が起きるまで気づきにくい疾患です。
20代での最大骨量が低い方は、20代で既に骨折リスクが高い状態になる人もいます。そのため女性では骨量(骨密度)が低下してくる可能性のある40歳頃に一度骨密度検査を受けていただき、自分の骨折リスクを把握しておきましょう。女性では早期閉経など骨折リスクの高い方はより若年齢での検査をお勧めします。

Q.骨粗しょう症は運動や食生活の改善だけで良くなりますか?

A.

骨粗しょう症治療は薬物療法、運動療法、食事療法が基本です。もちろん食生活や運動で改善していくことは非常に大切ですが、食生活のみで骨粗しょう症を改善するのは非常に困難です。
基本は薬物療法で治療し、並行して食事や運動を意識することが重要です。

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