茨木市総持寺の整形外科・リウマチ・骨粗しょう症・リハビリ・ペインクリニック・スポーツ整形外科

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LEGS PAIN/NUMBNESSあし(下肢)の痛み・しびれ

あし(下肢)の痛み・しびれLEGS PAIN/NUMBNESS

こんな症状ありませんか?

  • 足や足首、かかとが痛い
  • 足が上がらない
  • 足がよくつる
  • 足の親指が腫れている
  • 下腿の安静時痛がある
  • 足がしびれる
  • 外反母趾
  • 母趾と第2趾が重なっている
  • 下腿がむずむずする

このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。

MEDICAL TREATMENT当院の診療について

当院では、症状に応じてレントゲンや超音波機器(エコー)、血液検査、必要な患者さんには他院でMRIやCT撮影を行い、痛みの原因を可能な限り正確に診断致します。

あし(下肢)の痛み・しびれ

足(下肢)の痛みには、スポーツなどの外傷によるものと年齢的な変化(変性)による障害、脊柱管狭窄症のような腰椎レベルの障害があります。

スポーツ外傷で障害が起こりやすい部位なので早期復帰のためには迅速で正確な診断・治療が必要です。

痛風による母指の付け根(MTP関節)の痛みや関節リウマチによる足趾及び足関節の障害など免疫や内分泌に関わる疾患が隠れていることがあります。前足部、中足部、後足部(足関節)の変形が高度になってきた場合は手術をお勧めします。

外反母趾や扁平足では装具外来による介入が有効なことがあります。

リハビリテーションでは温熱療法、筋力トレーニングを提供します。ペインクリニックでは関節内注射や鎮痛剤、エコーガイド下ハイドロリリースを提供します。

DISEASE代表的な疾患

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニア(Lumber Disc Herniation:LDH):腰椎の椎体はその間にある椎間板という組織が介在しています。椎間板は軟骨でできた線維輪とその中心にはある髄核から構成されており、髄核が線維輪を突き破ったり、線維輪自体が突出して神経根(神経の枝分かれ)を圧迫することにより神経根症状が生じます。椎間板が脊柱管内に突出した状態を椎間板ヘルニアといいます。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
老化::椎間板は年齢とともに水分を失い、乾燥・硬化してくる。これにより、椎間板が破れやすくなり、突出しやすくなる。

過度な負荷:重いものを持ち上げる際の不適切な体の使い方や、急なねじり動作などにより、腰に過度な負荷がかかるとヘルニアのリスクが高まる。

外傷:事故や怪我による直接的な打撃が、椎間板にダメージを与えることがある。

遺伝的要因:家族にヘルニアの既往がある場合、椎間板ヘルニアのリスクが高まる可能性がある。

肥満::体重が増加すると、脊椎にかかる負担も増え、椎間板への圧力が増加する。

繰り返す体の動作:負荷のかかった一定の動作を繰り返す職業や活動、特に腰に負荷をかけるものは、椎間板の摩耗を早める可能性がある。

生活習慣:長時間の座り仕事や不適切な姿勢、不十分な運動もヘルニアのリスクを増加させる要因となることがある。

喫煙::喫煙は椎間板の栄養供給を妨げるとされ、これがヘルニアのリスクを高める可能性がある。
検査所見
1. 保存的治療
多くの場合、手術を必要とせずに症状が改善します。

安静: 一時的に活動を制限し、腰への負担を減少させる。
薬物治療: 痛みや炎症を和らげるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、筋弛緩剤、鎮痛薬などが使用されることがあります。
物理療法: 強化、ストレッチ、そして姿勢教育を中心としたプログラムが推奨されることが多い。
エピドゥーラルステロイド注射: 椎間板ヘルニアによって圧迫されている神経の炎症を和らげるためのステロイド注射。
2. 手術的治療
保存的治療が効果を示さない場合や、症状が重度で神経機能に悪影響が出ている場合に検討される。

ミクロディスケクトミー: 顕微鏡を用いて突出している椎間板の部分を除去する手術。
エンドスコピックディスケクトミー: 細い管を使い、カメラを挿入してヘルニアの部分を取り除く手術。
腰椎固定術: 椎間板を取り除き、腰椎を固定する手術。大きなヘルニアや椎間板が複数箇所に存在する場合などに選択されることがある。
3. 代替医療
いくつかの代替医療もヘルニアの症状の軽減に効果的とされています。

カイロプラクティック: 脊椎の調整を行い、神経の圧迫を和らげる。
鍼治療: 中国伝統医学の手法で、特定のツボに鍼を刺すことで痛みを和らげる。
最後に、治療の選択は患者の状態や希望、リスク、医師の意見などに基づいて行われるべきです。正確な診断と治療のためには、専門医の診察が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアの下肢症状はヘルニアの形態によって異なります。多くはヘルニアが突出した側の片側性、時に両側性です。出現した症状によって障害レベルの予測が可能です。

腰痛: 多くの患者が腰痛を主訴とします。痛みは急性または慢性で、片側性または両側に生じることがあります。

坐骨神経痛::ヘルニアによって圧迫された神経が大腿部の裏、下腿、足の裏、または足の指に放散する痛みを引き起こすことがあります。この痛みはしびれやピリピリ感と一緒に発生することもあります。

筋力低下: 圧迫された神経の領域に支配される筋肉の筋力が低下することがあります。例えばL5根の障害であれば足趾足関節の背屈運動、股関節の外転運動が障害されます。

感覚異常: 足や大腿・下腿の一部にしびれ、または感覚鈍麻を感じることがあります。例えばL5根の障害であれば下腿外側、足背部に症状が現れることが多いです。

反射の異常: 足の反射が低下したり、消失したりすることがあります。L4根神経障害では膝蓋腱反射、S1根神経障害ではアキレス腱反射の低下を認めます。

電撃痛症状:腰を深く曲げると、 腰から足にかけての急激な痛みが、鞭を打たれたような感じを伴うことがあります。

膀胱直腸障害: まれに、腰椎椎間板ヘルニアが尾骨の下の神経(馬の尾)に影響を与えることで、排尿や排便の障害が発生することがあります。これは緊急を要する症状となります。
腰椎椎間板ヘルニアの治療
1. 保存的治療
多くの場合、手術を必要とせずに症状が改善します。特に急激に髄核が線維輪を穿破して突出した椎間板ヘルニアは徐々に吸収されて消退する可能性が高く、耐えられない激痛であったり筋力低下や膀胱直腸障害が出現していない限りは保存療法が望ましいと考えます。

安静::一時的に活動を制限し、腰への負担を減少させる。
薬物治療: 痛みや炎症を和らげるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、筋弛緩剤、鎮痛薬などが使用されることがあります。坐骨神経痛による下肢痛が強い場合はカルシウム・チャンネルα2-δリガンドであるプレガバリン(リリカ)やミロガバリンベシル酸塩(タリージェ)が著効する場合があります。
理学療法::強化、ストレッチ、そして姿勢教育を中心としたプログラムが推奨される。
硬膜外注射: 椎間板ヘルニアによって圧迫されている神経の炎症を和らげるためのステロイド注射。

2. 手術的治療
保存的治療が効果を示さない場合や、症状が重度で神経機能に悪影響が出ている場合に検討される。

顕微鏡下椎間板摘出術(MD法):全身麻酔下顕微鏡を用いて突出している椎間板の部分を除去する手術。
鏡視下椎間板摘出術(MED法):全身麻酔下カメラを挿入してヘルニアの部分を取り除く手術。
椎間板切除術(LOVE法):古典的に行なわれている一般的な手術方法。
PELD法(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術):全身麻酔下内視鏡下椎間板を切除します。
ヘルニコア(椎間板内酵素注入療法):局所麻酔下での処置が可能な腰椎椎間板ヘルニアに対する新しい治療方法として、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)があります。この薬剤には酵素が含まれており、椎間板内に直接注入して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱めます。
腰椎固定術::椎間板を取り除き、インプラントで腰椎を固定する手術。大きなヘルニアやすべり症など不安定性がある場合などに選択されることがあります。

3. 代替医療
いくつかの代替医療もヘルニアの症状の軽減に効果的とされています。

カイロプラクティック: 脊椎の調整を行い、神経の圧迫を和らげる。
鍼治療: 中国伝統医学の手法で、特定のツボに鍼を刺すことで痛みを和らげる。
PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術):局所麻酔にて背中から穿刺針を挿入し、針を経由してレーザーファイバーを通します。椎間板内の髄核(ヘルニア部分)に対してレーザーを照射し、蒸散させることで椎間板内の圧力を弱め、椎間板内を収縮させる方法です。保険外治療になります。
治療の選択は患者さんの状態や希望、リスク、医師の意見などに基づいて行われるべきです。正確な診断と治療のためには、専門医の診察が必要です。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症(lumber canal stenosis:LDH)は、加齢による変性のため脊柱管内の黄色靱帯の肥厚、椎間板の変性による脊柱管への突出、椎間関節の変性・肥厚により脊柱管の狭窄が生じて脊髄神経(馬尾神経)や神経根を圧迫するため、神経への血流が低下することで様々な症状が出現する病態です。
腰部脊柱管狭窄症の原因
変形性腰椎症:加齢に伴う椎間板の変性や黄色靱帯の肥厚、椎間関節の変形・肥厚・骨棘が原因となることが多く認められます。
腫瘍:硬膜外腫瘍など脊椎や脊柱管内に腫瘍が成長すると、これが脊柱管の狭窄の原因となることがある。
外傷:交通事故や転倒などの外傷が原因で脊柱に損傷が生じ、それによって脊柱管が狭窄することがある。
先天的要因:生まれつき脊柱管が狭い人もいます。
検査所見
問診: 患者の自覚症状や発症の経緯、過去の疾患や手術歴などを詳しく聞き取ります。

物理診察: 腰や下肢の筋力、反射、感覚などをチェックし、神経の障害を評価します。特に直立時や歩行時の症状と、腰を前に曲げた時の症状の変化を確認することで、脊柱管狭窄症の可能性を高めることができます。

レントゲン: 脊椎の骨の状態や骨棘、変位などの骨の異常を確認するために行います。ただし、レントゲンでは軟部組織の状態(例:椎間板や黄靭帯の状態)は確認できません。

MRI(磁気共鳴画像法): 軟部組織を含む脊柱全体の状態を高解像度で確認することができます。椎間板の変性や突出、黄靭帯の肥厚、脊柱管の狭窄部位などの詳細を視覚的に捉えることができます。

CT(コンピュータ断層撮影): 骨の詳細な構造を高解像度で確認することができます。MRIと併用されることも多いです。

ミエログラフィー: 染料を脊柱管に注入し、その分布をX線撮影で確認することで、狭窄部位を特定することができます。ただし、現代ではMRIの普及により、この検査が行われることは少なくなっています。

神経伝導速度検査: 神経の機能障害の程度や位置を確認するための検査です。
腰部脊柱管狭窄症の症状
以下は腰部脊柱管狭窄症の主な症状です。典型的には両下肢に症状が出現しますが片側発症や左右差があることもあります。

腰痛:狭窄部位の炎症や圧迫による腰痛が生じることがあります。
間欠性跛行::腰部脊柱管狭窄症の最も典型的な症状です。長時間歩く、立つ、あるいは背筋を伸ばすと脚や臀部に痛みやしびれを感じること。これらの症状は休憩を取ったり、前屈みになることで脊柱管が拡がり、軽減されることが多いのが特徴です。
下肢のしびれや痛み::圧迫された神経根に起因する脚や臀部への放散痛やしびれを自覚することが多いです。
筋力の低下::圧迫されている神経の支配領域における筋力の低下が生じることがあります。
膀胱直腸障害: 重度の脊柱管狭窄症では尿意消失による排尿障害や便意の消失などが挙げられ、緊急の治療が必要な場合があります。
夜間痛:運動時に悪化するのではなく、安静時でも痛みが感じられることが多いです。
ABI(足首と上腕の血圧比):下肢閉塞性動脈閉塞症との鑑別のためにABIが有用である。
腰部脊柱管狭窄症の治療
非手術的治療: 軽度から中等度の症状の場合、まず保存的治療が試みられます。

薬物療法::非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やオピオイド鎮痛剤、プロスタグランディン製剤が処方され、痛みや炎症の軽減を目指します。
理学療法::筋肉を強化し、関節の可動域を増加させることで、症状の軽減を目指します。
硬膜外注射: 狭窄部にステロイドを注射し、炎症や痛みを抑制します。腰部硬膜外ブロックまたは仙骨硬膜外ブロックがあります。
生活習慣の改善: 体重の減少や適切な体操、姿勢の矯正など、日常生活の中で腰への負担を減少させる方法が奨励されることがあります。

手術的治療::非手術的治療での症状の改善が得られない場合、または神経の障害が進行している場合には、手術が適応となることがあります。
保存療法で十分な効果が得られないときには手術療法が勧められます。一方で進行性の下肢麻痺や膀胱直腸障害が生じているときは緊急性を要することがあります。
開窓術::全身麻酔下に狭窄部を広げるために、肥厚した黄色靱帯、椎間関節の一部を取り除いて神経の除圧を行なう古典的な手術です。
鏡視下脊椎開窓術(MEF法):全身麻酔下カメラを挿入して骨や肥厚した靱帯組織、椎間板ヘルニアを切除する手術。
椎間板手術::椎間板ヘルニアが狭窄の原因となっている場合、突出している椎間板を取り除く手術が行われることがあります。
脊柱固定術: 不安定な脊柱を固定するための手術。通常、他の手術と併せて行われます。
その他低侵襲手術やレーザー治療などがありますが、切除範囲が限定されて症状が残存してしまう可能性があり、個人的にはあまりお勧めできません。
治療の選択は、患者の年齢、一般的な健康状態、症状の重度、検査結果などに基づいて、医師と患者の間で相談の上、決定されます。

扁平足

扁平足とは
扁平足(flat foot)とは、足の裏の“土踏まず”の構造が潰れて足の裏が平らになった状態のことを指します。“土踏まず”とは、体重を効率よく支えるアーチ状の構造のことです。この構造はさまざまな靱帯や腱などによって形成されていますが、これらが緩んだり切れたりすることでアーチ構造が潰れ、扁平足の状態になると考えられています。足底部の痛みやだるさ、疲れやすいなどの症状や足底腱膜炎、外反母趾、内反小趾、膝・股関節痛などの原因となることがあります。もともと土踏まずが形成されにくい先天性のものと、後天性のものがあります。後天性のものはけがや肥満、運動不足や過剰な運動が原因で生じ、中高年で生じるものは後脛骨筋不全で生じるものが多いです。
扁平足の原因
扁平足の主な原因として以下のものが挙げられます:

遺伝的要因: 家族に扁平足の人がいる場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。
後脛骨筋不全: 縦アーチの中心である舟状骨を上方に引き上げる作用のある後脛骨筋が効かなくなり、足の筋肉や靭帯が適切にサポートできない場合、足のアーチが低下につながります。
年齢::加齢に伴い、足の靭帯が伸びることで、足のアーチが低下することがあります。
妊娠: 妊娠中には体内のリラキシンというホルモンの分泌が増加し、これが靭帯を緩める作用があります。そのため、足のアーチが低下することがある。
体重増加::体重の増加により、足にかかる負荷が増え、それが扁平足を引き起こす原因となることがある。
外傷:足や足首の怪我、特に靭帯の損傷は、偏平足の原因となることがあります。
関節炎::関節リウマチや骨関節炎などの関節炎が、足の関節や靭帯に影響を及ぼし、扁平足の原因となることがある。
神経障害:糖尿病、シャルコー関節、脳性麻痺、ポリオなどの疾患の影響で偏平足が生じやすい傾向にあります。
足の形状や構造の問題::生まれつきの足の形状や構造の異常が、扁平足を引き起こす原因となることがあります。幼児期からみられる扁平足の主な原因は足関節周りの靱帯が緩むことによって引き起こされ、自然軽快することが多いですが、先天性垂直距骨や先天性足根骨癒合症など生まれつきの骨の変形、筋肉や神経の病気などが根本にあるケースもあるため注意が必要です。外脛骨も扁平足が生じやすい疾患です。
検査所見
身体所見:立位で土踏まずの状況を確認します。足が扁平化し、身体所見では立位で足部が外旋している(too many sign)などが用いられます。
X線検査:重症度は体重をかけた時の足のX線側面像で評価します。
幼児期などは足裏に皮下脂肪が多くついているため判定がつきにくいケースも多く、正しい診断をしたり重症度を判定したりするためには、X線検査によって足のアーチの高さに異常があるか否かを調べる必要があります。
MRI検査:後脛骨筋不全の診断には、腱の損傷はX線像には写りませんので、MRI検査を行います。
扁平足の症状
扁平足自体による症状は少ないですが、足部を中心とする骨や軟部組織の構造破綻により様々な症状が出現することがあります。

足の疲れ:長時間立っている、または歩いていると足が疲れやすくなります。
足の内側の痛み::足のアーチや足首の内側に痛みを感じることがあります。外反母趾の進行と関係があります。
足の外側の痛み::足のアーチが低下することで、足が外向きに回転することがあり、それに伴い足の外側に痛みが生じることがある。2-5足趾のMTP関節に負担がかかるため同部位の痛みが生じることがあります。
膝、腰の痛み::偏平足が全身の姿勢やアライメントに影響を及ぼし、膝や腰などに痛みや不快感を引き起こすことがあります。
肩足らずの靴::足のアーチが低下することで、距骨と踵骨が内反するために靴の内側がすり減る傾向があります。
開帳足:足の横アーチが低下することで、足の形状が変わり、足が幅広くなることがあります。
扁平足の治療
基本的には、筋力トレーニングやアキレス腱ストレッチなどのリハビリテーション、アーチ構造をサポートする足底板の使用によって対処することが可能ですが、重症な場合は手術が必要となるケースもあります。

保存的治療:

整形靴・インソール::サポートを提供し、足のアーチを形成するための専用のインソールや整形靴が用いられることが多いです。
理学療法::足と足首を強化するための特定のエクササイズやストレッチングが推奨されます。
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)::炎症や痛みの緩和のために、一時的に非ステロイド性抗炎症薬が処方されることがあります。
ブレースやサポーター::一部の患者には、足や足首をサポートするためのブレースやサポーターが推奨されることがあります。

外科的治療:

外科的治療は、保存的治療が効果を示さない場合や、偏平足が特に重度で機能的な問題を引き起こしている場合に検討されることがあります。

関節固定術::一つ以上の足の関節を固定することで、アーチをサポートし、安定させることを目的として行われることがあります。
筋腱の移植や修復::後脛骨筋不全が認められ、修復治療の適応がある場合、損傷した筋腱を修復するため、または足のアーチをサポートするために、他の部位から筋腱を移植することがあります。
骨喫状骨切り術によるリアライメント: 足のアーチを再形成し、アライメントを改善するために、骨をカットし再配置する手術が行われることがあります。
扁平足の予防
足指の筋肉はアーチを支えるのに重要です。これを鍛えるためには裸足での生活を心掛け、足指を使うようにします。
予防には適正体重を保つことが大切です。アキレス腱が硬くなっているので、ストッレッチ体操を行います。アーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板が処方されます。アーチを上げることにより、疼痛は緩和されます。
医師より
普段からアーチを形成するようなインソールがついたスニーカーを選択して使用するようにしましょう。

足底腱膜炎

足底腱膜炎とは
足底にある足の縦アーチを形成している足底腱膜と踵骨との付着部での炎症が原因で生じる疾患です。
歩行時踵部痛を訴える方が多く、安静で軽快します。
脊椎関節炎における付着部炎との鑑別が必要です。レントゲン所見では圧痛部位に骨棘形成が生じていることがあります。
足底腱膜は、踵と足趾(足の指)の付け根をつなぐ線維が、扇状の膜のように広がる構造で、足部のアーチ構造(土踏まず)を支えるのに重要な役割をしています。
この足底腱膜に微細な損傷、炎症を繰り返している病態が足底腱膜炎です。
中高年の女性に多い傾向ですが、若年男性アスリートでもみられます。
足底で生じる痛みのうち、約10%が足底腱膜炎によるものと報告されています。
足底腱膜炎の原因
○荷重による足底への衝撃
ジャンプ動作での着地などによって、衝撃が加わっている
○足底が強く引き伸ばされる力
ランニングなどの荷重時には足部のアーチが低下し、衝撃を緩衝しています
○スポーツ、作業によるオーバーユース
長時間の歩行、立ち仕事などで使いすぎている
外部環境要因
○不適切なシューズの使用、硬い路面や靴底でトレーニングを行っている
○足部の筋力低下、柔軟性の低下
○加齢、ストレッチ、トレーニング不足
○足部の変形(扁平足、外反母趾)・アーチ構造の崩れ
足底腱膜に損傷が生じると、修復過程で異常な血管増生が起こり、滑膜炎が生じ、伴走する神経から、痛みに過敏な状況となり、鋭い痛みの原因となります。

足底腱膜が付着する踵骨の骨棘形成と症状の因果関係は、現状では十分に解明されていません。
検査所見
○レントゲン所見
繰り返しのストレスが原因で骨棘ができている人も多いです。
痛みとの関連性が必ずしもあるとは言えませんが、足底腱膜にストレスがかかっていることを意味します。

○エコー
足底腱膜の腫脹、肥厚、炎症をチェックします。ドップラーでは付着部炎を同定できます。

○MRI
炎症、腱の損傷の程度や範囲などを確認するために行うこともあります。
踵骨にレントゲンでは診断困難な骨挫傷、圧迫骨折が見つかることもあります。
足底腱膜炎の症状
踵部足底部の痛みが主訴です。主に歩行時痛が多いです。作業靴、ビジネス用靴など底が固い靴を履いて仕事をしている人に多いです。
足底腱膜炎の治療
○保存的治療
まず肥満、生活習慣、靴や足底版の変更が必要です。
投薬、注射(ステロイドなど)、装具による治療(インソールなど)
注意:ステロイド注射は有効ですが組織を脆くし、長期的には症状を悪化させてしまう可能性があり、頻回使用はお勧めしません。


○リハビリテーション
ストレッチ指導、筋力強化、体の使い方の指導などで機能改善、悪い癖を治していきます。
足底腱膜にストレスがかかる動作や姿勢、筋力低下が原因のことが多いため、それらにアプローチします。


○物理療法
通常の保存的治療を半年以上行っても痛みが継続している難治性の病態の場合、体外衝撃波(FSW)が保険適応となります。
PRPなど再生治療も保険適応外ですが注目されています。

外科治療
すべての保存的治療に抵抗性の場合、手術をお勧めする場合があります。
手術には、足底腱膜を切離する手術、鏡視下に骨棘を切除する手術、滑膜切除術(デブリードマン)などがあります。
鑑別診断
アキレス腱炎:同様の機序で生じることが多く、アキレス腱部に圧痛を認めます。
足根管症候群:内くるぶしの近辺を走行する後脛骨神経が圧迫されることを原因として発症し足の裏がしびれるなどの症状が見られます。
足底筋膜線維腫症:足底腱膜にできる硬い腫瘤を認めます。
モートン病:主に前足部へのしびれ感、感覚鈍麻があります。
足底筋膜断裂:中足部の圧痛をエコーで観察できます
Baxter神経障害:踵部外側にtinel's sign陽性。ハイドロリリースで軽快
足底腱膜炎の予防
過度な運動を避ける
靴及びインソールの選択
ストレッチの習慣づけ:前足部を背屈させるストレッチを行ないます。
体重のコントロール:単純に負荷の軽減を目指します。
疲労の蓄積を避ける:炎症が収まるまである程度の安静が必要です。
当院での治療方針
生活指導、薬物療法、注射、リハビリなど保存療法で軽快しない場合は、体外衝撃波が可能な施設、手術を希望される患者さんには手術可能な施設へ紹介します。
医師より
ストレッチ、インソールが基本です。それらが効果を得るまでは薬で痛みを抑えましょう。

脊椎手術後のしびれ

準備中です

モートン病

準備中です

外反母趾

準備中です

変形性足関節症

準備中です

足関節捻挫

準備中です

足根洞症候群

準備中です

痛風

準備中です

母趾種子骨障害

母趾種子骨障害とは
母趾の第1中足骨と指骨の間に位置する「母趾第1中足骨関節」は、足の中でも特に重要な関節の一つです。これが障害を受けることで「母趾第1中足骨関節障害」や「母趾第1中足骨関節痛」と呼ばれる状態が発生することがあります。これは、広義の意味での「種子骨障害」に該当します。
種子骨障害といっても、分裂種子骨・骨折・疲労骨折・偽関節・無腐性壊死・滑液嚢炎などと多くの種類があるため、原因も多く鑑別は難しいです。
ここでは主に頻度の高い分離種子骨を中心に説明したいと思います。
分離種子骨は母趾種子骨(2個ありますが内側が多い)がしかし分離していると必ずしも痛みが出るものというわけではなく、分離していても痛みを全く感じないまま生活をしている方も多くいます。
母趾種子骨障害の原因
過度の負担: 母趾関節に長期間にわたる過度の負担がかかることは、関節や周囲の組織に損傷を与える可能性があります。例えば、長時間のハイヒールの使用やスポーツでの過度な摩擦などが挙げられます。

外傷: 母趾に直接的な外傷が加わった場合、骨や関節に損傷を与えることがあります。捻挫や骨折が関与する可能性があります。

炎症や病態の影響: 外反母趾や偏平足、関節炎や炎症性関節疾患は、母趾関節にも影響を及ぼすことがあります。
検査所見
分離種子骨はレントゲン検査で診断が可能です。短母指屈筋の付着部症や石灰腱炎との鑑別にはエコーが重要です。感染、骨折や骨髄浮腫・骨挫傷との鑑別にはMRIが重要です。
母趾種子骨障害の症状
母趾分離種子骨の症状には、典型的には歩行時の母趾MTP関節足底部の痛みが生じます。母趾の痛みや腫れ、可動域の制限などが含まれることがあります。これは通常、関節組織の劣化や変形、炎症などが関与して発症することがあります。この状態は、特に高齢者や足への負担が多い活動を行う人々に見られることがあります。
母趾種子骨障害の治療
保存的な治療: 軽度な場合、安静にして関節への負担を軽減すること、炎症を抑えるための薬物療法や氷を用いることがあります。

理学療法: 関節の運動域を改善するためのエクササイズやストレッチングを行うことで、関節の機能を改善することができる可能性があります。
シューズの選択: インソールにてMTP関節への負荷を軽減するなど適切な靴を選ぶことで足への負担を軽減できることがあります。ヒール付きの靴は控えるべきです。
痛みの管理: 痛みを和らげるための鎮痛薬や炎症を抑える薬を使用することが考慮されます。
体外衝撃波:分離種子骨には鎮痛効果が得られる症例があります。
ブロック注射:分離部にブロック注射を行なうことによって鎮痛効果が得られることがあります。

手術: 重度の場合や保存的な治療が効果的でない場合、手術が選択肢として検討されることがあります。主に切除術が行なわれますが、手術の方法は状態によって異なります。
当院での治療方針
鎮痛剤やインソール、リハビリテーションで十分な回復が得られない場合はエコーガイド下にブロックを行ないます。

有痛性外脛骨

準備中です

足底線維腫(リダーホーズ)

準備中です

後脛骨筋不全

概要
後脛骨筋(posterior tibial tendon)は、足の内側に位置し、脛骨の下部から足の中足骨へと延びる筋腱です。この筋腱は、足のアーチ(土踏まず)をサポートし、立位や歩行時にアーチが適切な位置を保つために重要な役割を果たします。
後脛骨筋不全(posterior tibial tendon dysfunction: PTTD)は、後脛骨筋が炎症を起こし、伸びたり損傷したりすることにより、その機能が不足する状態を指します。この状態は、しばしば成人の女性に見られ、特に中高年以上の人に一般的です。後脛骨筋不全が進行すると縦アーチが低下して偏平足になります。

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