茨木市総持寺の整形外科・リウマチ・骨粗しょう症・リハビリ・ペインクリニック・スポーツ整形外科

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COLUMNコラム

2026.04.11

新生活で運動を始めたら足が痛い。これって疲労骨折?

新生活で運動を始めたら足が痛い。これって疲労骨折?

患者様

4月から大学に入学し、サークルで週3〜4回走るようになりました。
2週間ほど前から足の甲や すねのあたりが痛くて、休むと少し楽になるのですが、また練習すると痛みが戻ります。
骨折した覚えはないのですが、疲労骨折の可能性はありますか?

中谷院長

はい、その可能性があります。
疲労骨折は「ぶつけた覚えがない」のに起こる骨折で、運動を急に始めた大学生に多く見られます。
2週間以上痛みが続いているなら、一度整形外科でレントゲンを撮ることをお勧めします。

疲労骨折とは何か?なぜ新生活に多いのか?

疲労骨折とは、一度の強い衝撃ではなく、同じ部位への繰り返しの負荷が積み重なって起こる骨折です。ひびが入った状態のため、骨折していても「歩ける」「走れる」ことが多く、発見が遅れやすいのが特徴です。

大学入学後の4〜6月は特に発症しやすい時期です。それまで運動習慣がなかった人が部活・サークルで急に練習量を増やすことで、骨に慣れない負荷がかかり続けるからです。発症しやすい部位は足の甲(中足骨)、すね(脛骨)、かかと(踵骨)などです。

疲労骨折と「ただの筋肉痛」の見分け方

筋肉痛・疲労疲労骨折の疑い
痛む場所広い範囲特定の1点を押すと強く痛い
痛みの持続2〜3日で改善2週間以上続く
運動後翌日がピーク運動中〜直後から痛む
安静時痛みなし安静にしても鈍痛が残ることも

どのような人、競技に多いのか?

下肢では走る・跳ぶ動作の繰り返しの衝撃では陸上(長距離)・サッカー、ジャンプの着地による垂直方向の負荷ではバレー・バスケットが多いですが、その他の競技でも生じる可能性はあります。繰り返しスイング動作では肋骨に生じることがあり、野球・ゴルフなどで見られます。瘦身体形の人に多く、特に女性アスリートにおいては過度なダイエットによる利用可能エネルギー不足に伴う疲労骨折は深刻な課題です。食事摂取量や月経周期の確認が重要です。

当院で実際に多い受診パターン

当院がある茨木市総持寺は追手門学院大学のキャンパスに隣接しており、毎年4〜5月にかけて「入学後に運動を始めてから足が痛い」という新入生の受診が増えます。

中谷院長

来院される方の多くが、最初は筋肉痛だろうと思って2〜3週間様子を見ています。しかしレントゲンを撮ると中足骨にはっきりと線が入っている、というケースが珍しくありません。疲労骨折は早期に安静にすれば6〜8週間で回復しますが、放置して走り続けると完全骨折に移行するリスクがあります。痛みが2週間以上続くなら早めに受診してください。

足の痛みが続いていますか? まずはレントゲンで確認しましょう。

疲労骨折が疑われたらどうすればいい?

すぐにやること

受診時に伝えると診断がスムーズなこと

当院では初診時にレントゲン撮影を行い、疲労骨折の有無を確認します。骨に異常が見られない場合でも、発症初期はレントゲンに映らないことがあるため、症状によってはMRI検査が必要と判断した場合は連携医療機関をご紹介します。

当院での治療方針

4~8週程度の安静

スポーツをいったん中止し、しっかり休養することが重要です。

鎮痛剤の投与

痛みに応じて鎮痛剤や湿布薬を処方します。

リハビリテーション

周辺筋肉のリラクゼーション、関節ストレッチング指導などを行ないます。「全く動かない」のではなく、痛みが出ない範囲でのバイクトレーニングや水泳など、代替メニューを組み込むのが現代的なリハビリです。

骨折治癒促進

超音波治療(LIPUS)や体外衝撃波により骨折治癒期間の短縮が期待できる可能性があります

まとめ

足の痛みが2週間以上続いていたら、放置しないでください。

よくあるご質問

疲労骨折はレントゲンで必ずわかりますか?

発症初期(1〜2週間以内)はレントゲンに映らないことがあります。症状が強い場合や経過が長い場合はMRI検査が有効です。当院では必要に応じて連携機関へのご紹介を行います。

疲労骨折でもテーピングやサポーターで運動を続けていいですか?

基本的にはお勧めしません。疲労骨折は安静にして骨を回復させることが治療の基本です。テーピングで痛みを抑えながら運動を続けると、完全骨折に移行するリスクがあります。

疲労骨折の治療にはどのくらいかかりますか?

部位や程度によりますが、一般的に4〜8週間の安静が必要です。足の甲(中足骨)の場合は比較的短く、すね(脛骨)の場合はやや長くなることがあります。定期的なレントゲンで回復を確認しながら復帰時期を判断します。

手術は必要になりますか?

ほとんどの疲労骨折は手術不要で、安静と保存的治療で回復します。ただし完全骨折に移行した場合や、特定の部位(第5中足骨の Jones 骨折など)では手術を検討することがあります。

この記事を書いた人

中谷 宏幸
整形外科医、リウマチ医

整形外科専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医。大阪大学医学部整形外科教室に入局リウマチグループに所属して、リウマチ医、下肢人工関節、足の外科医として基幹病院での勤務医を経て2022年なごみ整形外科リウマチクリニックを開業

専門分野

リウマチ性疾患の薬物治療、関節疾患(特に下肢関節)ペインクリニック(エコーガイド下ブロック・ハイドロリリース)、骨粗しょう症治療、足・膝・股関節、小児整形、リハビリテーション

受賞歴

日本リウマチ学会奨励賞
ISTU(国際超音波治療学会)Young investigator`s awardなど

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