REHABILITATION リハビリテーション
目次
当院のリハビリテーション室について
約100㎡の十分な広さを確保しています。特徴としてはインボディーによる四肢体幹筋力量評価、牽引治療、電気治療等の物理療法と運動量を行う機能訓練ベッド、平行棒など多種のリハビリ機器を完備しております。専門の理学療法士と作業療法士が、医師の作成したリハビリメニューに沿ってマンツーマンで治療を行います。
リハビリテーションで行う治療
当院では、みなさまが笑顔で生活を送れるよう、患者様さんひとりひとりにあったリハビリテーションを提供できるよう、努めてまいります。
まず、希望する患者さんに対してインボディーによる全身の筋肉量評価を行ないます。インボディーは上下肢左右四肢、体幹別に筋力量を測定が可能ですので、特にどの部分の筋力量が十分でないのか、ダイエットが必要なのかがわかりますのでそれを指標に今後のコンディショニング目標ができます。
さらにウェルトニックによる大腿四頭筋筋力量評価を行ないます。
これらの検査値から、定量的にフレイルの程度を評価して、現在どのような身体状態であるかを評価し、治療にあたります。また、日常生活での注意点や自主トレーニングの方法などもお伝えいたします。
リハビリの内容や頻度は病態の違いだけではなく、年齢や生活環境などの様々な要因によって全く異なりますので、その方に合わせた方針を提案させていただきます。次のような理学療法(運動療法・物理療法など)を組み合わせて、症状を和らげ機能の改善を図ります。
当院のリハビリテーションの目的
- 認知症予防、認知機能向上
- 高齢者の認知症の発症予防のためにも運動は重要です。運動は週3回以上、30分以上の運動により減少することが知られています。
- 生活の質(QOL)の向上
- 体力の回復や運動機能の改善からスムーズに動ける、筋肉が鍛えられ、疲れにくくなることで活動範囲の広がりや運動への不安が解消することで、生活の質が改善します。
- 怪我や疾患の再発予防
- 身体の適切な使い方が可能になると、疾患や怪我の再発防止につながります。
- 痛みの予防
- リハビリによるリラクゼーションにより血行不良を改善し、筋肉や関節の柔軟性を高め、二次的な痛みを予防します。
- 運動による「こころ」の安定
- 運動は気分転換やストレス解消、メンタルヘルスの不調の改善に有用とされています
- 血液循環を促進
- 血行を促進させ、新陳代謝を促します。
当院のリハビリプログラム
理学療法士による運動機能の回復を目的とした運動療法
当院の理学療法士及び作業療法士が、医師と連携し患者さんひとりひとりに最適なオーダーメードリハビリをご提供します。
- 関節可動域運動 (関節の可動域を維持・増大させ改善をはかる)
- 筋力増強運動 (歩行、立ち上がり、起き上がり、寝返りの機能を回復)
- 持久力強化運動 (歩行練習、エルゴメーターを用いて心肺機能や筋持久力を回復)
- 平衡感覚強化運動(視覚や聴覚によって運動方法を補助。大きな鏡を見て姿勢を矯正)
- 全身調整運動 (立ちくらみ、筋力低下からの回復)
温熱療法・電気療法・牽引療法などによる物理療法
温熱、低周波などのエネルギーを利用した機器や、マッサージ、トレーニング機器などの物理的手段を用いて治療を行います。
疼痛の緩和、血行不良の改善、リラクゼーション、 障害の予防と軽減、むくみの軽減など、体を動かしやすくすることを目的としています。
ウォーターベッドやシンクロウェーブはアスリートのみならず一般の方にリラクゼーション効果のみならず柔軟性を高める効果が期待でき、より高いパフォーマンスが期待でき、けがをしない体づくりに貢献できる可能性があります。
また運動療法やその他治療と併用することで、より高い治療効果を得ることが期待できます。
※ペースメーカーや体内金属等がある場合、実施できない機器があります。ご要望やご相談があればお気軽にお尋ねください。
ロコモティブシンドロームとは
高齢化社会を迎えている日本では、平均寿命は約80歳に達し、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。
ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)とは、2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念で、略称は「ロコモ」。「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」のことを表し、平均寿命が延びている分だけ、運動器の健康を長く保ち続ける必要があり、国民一人一人が運動器の健康維持に対して関心を向け、ロコモティブシンドロームを予防するための運動習慣が推奨されています。
設備の紹介
- カネタイザーワイドレンジ低周波治療器
- トラックタイザーTCC1牽引装置(頸椎)
- スーパートラック ST3L牽引装置(腰椎)
- アクアタイザーQZ260 ウォーターマッサージベッド
- シンクロウェイブ SD100W 脊柱ストレッチマシン
- レッグエクステンションWTS02i ウェルトニック
- LUXAIR ラクシア エアマッサージ器
詳しくは、施設・設備紹介をご確認ください。
リハビリを受ける前に
- 動きやすい服装でお越しください。体温調整できるように、脱ぎ着しやすい服装が望ましいです。
- 運動しやすい、はきなれた靴を着用ください。サンダルなど脱げやすい履き物は適しません
- 水分補給用の飲み物(お茶・お水など)をご持参ください。
- 枕に敷いたり、汗を拭くために使用するタオルをご持参ください。
リハビリを行う際の注意事項
- 睡眠不足や風邪気味など、体調がすぐれない場合はお控えください。
- 準備体操や整理体操を忘れずに行いましょう。
- リハビリ中に違和感が出た場合(胸痛、動悸、強い息切れ、冷や汗、筋肉関節の痛みなどの症状など)はすぐにスタッフへお知らせ下さい。
- 脱水に注意して、こまめに水分補給しましょう
FAQよくあるご質問
Q.リハビリテーションを受けたい場合、どうすればよいですか?
まずは、診察にご来院ください。診察の結果、必要であればリハビリを受けることができます。
当院では外傷の後など一般的な整形外科のリハビリに加え、変形性肩関節症、変形性膝関節症など慢性疾患に対してもリハビリを行うことができます。
加齢により歩行やバランス能力が低下して転びやすくなっている方(運動器不安定症)もリハビリテーションの対象になります。
Q.誰でもリハビリを受ける事ができますか?
原則どなたでも受けられますが、まずは医師の診察を受けていただき、診察の結果、「必要だと判断された場合」リハビリを受けることができます。
Q.リハビリテーションでは何をしますか?
リハビリテーションは「物理療法」と「運動療法」があります。
「物理療法」は機械を用いて痛みを和らげる治療です。慢性的に痛みを感じている方は痛みの悪循環に陥っているので、物理療法により刺激を除く(牽引など)、または適度な刺激(干渉波治療など)により血流を良くすることで痛みを和らげる事が有効です。できればその頻度を多くして治療すると効果が高いと考えられています。
「運動療法」は理学療法士によるリハビリ専門のスタッフが医師との連携により患者さんに合わせた計画をたて、運動指導やストレッチ等をおこない、問題を解決していきます。物理療法を組み合わせて行う場合が多いです。
Q.リハビリは予約しなくてもできますか?
診察の受け、医師の指示の下、リハビリ開始となりますので、まずは診察にご来院ください。
診察は予約なしでも可能ですが、予約いただくとスムーズです。
Q.リハビリの予約変更は可能ですか?
可能ですので、一度ご連絡をお願いいたします。
Q.1回のリハビリ時間はどのくらいですか?
個別指導に通常20分または40分を要します。(疾患や患者さんの状態により時間が変わります)
その他、物理療法は1つの治療につき10分程度かかります。治療の種類や組み合わせによって時間が変わりますので、初回診療の際にどのくらいの時間がかかるかお伝え致します。
Q.リハビリは何時までやっていますか?
診療時間同様、午前は12:00まで受付、午後は18:30まで(土曜日午後は13:00まで)受付けております。
日曜祝日、水曜日午後、土曜日午後は診察・リハビリともにお休みさせていただいております。
Q.リハビリはどのくらいの頻度で通えばいいですか?
慢性的な疾患や長期投薬が必要な疾患の場合、1ヶ月間隔で受診していただく場合が多いです。
また、骨折などのケガの初期には1週間ごとに来院していただく場合もあります。
物理療法は、時間の許す範囲で可能な限り頻回に受診することをおすすめする場合もあります。
Q.リハビリは毎日通ったほうが効果がありますか?
患者さんの疾患の状態によってリハビリの頻度は変わります。
リハビリにおける物理療法は、時間の許す範囲で可能な限り頻回に受診することをおすすめする場合もあります。
ご家庭や、お仕事・学校の都合など、通えるペースもあるかと思いますので、頻度は診察時にご相談ください。
Q.自宅でできる運動を教えていただけますか?
理学療法士及び作業療法士が患者さんの体の状態などを見て、無理のない範囲で自宅で行える運動を指導致します。
Q.他クリニックからリハビリを移ったり、併用したりできますか?
当院では他の医療機関とのリハビリ併用も可能です。
リハビリのご相談にはいつでも応じておりますのでお気軽にご相談ください。
Q.他の病院で手術しました(現在治療を受けています)。そのリハビリを受けることはできますか?
まずは受診してください。診察で判断いたします。
紹介状があればそれまでの経過や、手術後のリハビリ計画がわかりますので、可能であれば作成してもらってください。